- 革靴のメンテナンスってまず何をすれば良いの?
- ところでブラッシングって意味あるの?
- 初心者は革クリームを使わない方が良いって本当?
こんな悩みを解決します。
革靴のメンテをしようと思ってやり方を調べてみると・・・
色々と道具も必要そうだし、作業がすごく大変そう。
このように難しく考え過ぎて、
なかなか革靴のメンテに踏み出せない方が多いのではないでしょうか。
「革靴のメンテは大変な作業」ってイメージが強かったですから。
でも、もっと気楽に考えて良いんですよね。
実は、革靴のメンテは「ブラッシングのみでOK!」なんです。
と疑問を持たれた方のために
革靴のメンテナンスはブラッシングのみでOK!な3つの理由をご紹介します。
目次
革靴のメンテナンスはブラッシングのみでOK!3つの理由
まず最初に、質問を一つさせてください。
ちなみに、初心者の頃の僕がパッと思い浮かんだ作業が下記になります。
- クリーナーで汚れを落とす
- クリームで栄養を補給する
どうでしょうか。
この2つをイメージされる方が多いのでは。
でも、違うんですね。
革靴のメンテで大切なのは
ブラッシングは地味な作業・・・
あまり効果がないように見えるので、軽んじてしまうんですよね。
だからこそ!
初心者がやるべき革靴のメンテとして「ブラッシング」を強調したいんです!
理由はしっかりとあります。
革靴のメンテはブラッシングのみでもOK!な3つの理由
- ブラッシングによって革靴の劣化原因を防げる
- ブラッシングのみでも革靴は回復する
- 本格的なクリームでの手入れは逆効果になることがある
それぞれを詳しく解説していきますね。
(1)ブラッシングによって革靴の劣化原因を防げる
ブラッシングの効果は、ただホコリを払って見た目を綺麗にするだけじゃありません。
革靴の劣化原因を防ぐ大切なメンテなんです。
革靴の劣化原因は「乾燥」です。
この乾燥を引き起こすのが、革靴に付着するホコリやチリなんですね。
つまり、ブラッシングをするだけで「革の劣化原因が防げる!」というわけです。
革が劣化したのを見て慌ててクリームを塗る前に
ブラッシングで劣化原因を防ぐことが大切なんですね。
クリームが「お薬」なら
ブラッシングは手洗いやうがいといった「予防」です。
予防ってめちゃくちゃ大事じゃないですか。
風邪はかからないことが大切ですもんね。
革靴も一緒。
劣化させないことが大切。
革靴にとっては
「クリームで水分や油分を補う」以上に
「ブラッシングで水分や油分を失わないメンテナンス」が重要です。
(2)ブラッシングのみで革靴は回復する
ブラッシングの効果は、単にホコリや汚れを落とすだけではありません。
革靴にはもともと「水分と油分」が含まれています。
ブラッシングをすることで、含まれている「水分と油分」が革全体に行き渡ります。
ブラッシングしただけで「革の発色」が良くなり「艶感」も増すんですね。
クリーナーやクリームを使わなくても、革靴は回復してくれるわけです。
細い血管の隅々まで血液が行き渡って、血色がよくなる肌のようです。
見た目を綺麗にするだけじゃない!
革のコンディションを保つ優れた効果まであるのが、ブラッシングの凄いところです。
ホコリが付いたり、汚れたからするブラッシングするのではなく。
革を綺麗で健康な状態に保つためのケア!
という考えで、日頃からブラッシングを習慣にしましょう。
(3)本格的なクリームでの手入れは逆効果になることも
クリームのやりすぎは逆効果になる!
って知っていましたか?
革靴のメンテナンスに慣れていない初心者がやりがちな間違いがあります。
この間違い、僕も過去にやってしまっていたんですよね。
革靴のメンテといえば「革クリームを塗り込むこと!」とばかり思っていましたから。
革クリームを使った本格的なメンテナンスは、数ヶ月に一度で十分なんですね。
クリームの使い過ぎは「革を痛めて劣化させてしまう原因」になるほど。
意識して習慣にしたいのは、クリームのメンテではなく!
ブラッシングによるメンテです!
なんて話は聞いたことがないですから。
しつこいようですが、最後に念を押す意味でも。
革靴のメンテナンスの基本は、ワックスやクリームではなく「ブラッシング」です。
結論:まずはブラッシングのみでOK!クリームは慣れからで十分!
結論です。
クリーナーやクリームは、ブラッシングがしっかりできるようになってからで十分です。
ブラッシングができていないなんて論外。
そんな状態で、他のメンテナンス方法に手を出しても意味がありません。
- ホコリや汚れが付いたままだったり
- 革クリームを厚塗りしてしまったり
このようなメンテナンスの失敗に繋がってしまいます。
まずは、ブラッシングを日頃からきちんと行うことから始めてみましょう。
馬毛ブラシだけは妥協しないことをおすすめします。
革靴のメンテ道具を選ぶさい
「良い革クリームを買おう!」
「良いワックスを買おう!」なんて思いがちです。
そして「ブラシなんかは何でもいいや」と適当に選んでしまいます。
しかしながら!
まずこだわるべきは「ブラシ」です!!
馬毛ブラシは、革靴のメンテでもっとも使う機会が多いですからね。
大切な革靴をできるだけ綺麗に長持ちさせるには、ブラシの質が大切なのは言うまでもありません。
なので
という方はまず。
馬毛ブラシ探しからスタートしてみてください。
初心者がまず選ぶべきブラシは「馬毛ブラシ」
ここまでご説明してきた通り
革靴のメンテナンスにおいて、もっとも重要な道具は「ブラシ」です。
ブラシには、大きく3つの種類があります。
革靴に使われるブラシの種類は3つ
- 馬毛ブラシ:毛が柔らかく、ホコリや汚れ落としに使用
- 豚毛ブラシ:毛が固く、クリームを塗り込むために使用
- 山羊毛ブラシ:毛が最も柔らかく、仕上げに使用
この中から、初心者がまず選ぶべきは「馬毛ブラシ」です。
その理由は
豚毛は固すぎて、日頃のブラッシングには適しません。
革を擦りすぎてしまう。
山羊毛は柔らかくて、ホコリや汚れを落としづらいです。
やはりクリームを塗ったあとの仕上げ用ですね。
ホコリ落としだけでなく。
スレによって生じた白い線も、ブラッシングだけで簡単に落ちます。
馬毛ブラシは1つもっておくだけで、かなり重宝しますよ。
僕が実際にやっている「革靴のブラッシング」を習慣にする方法
ブラッシング自体は、とても簡単な作業。
とはいえ、いざやろうとすると面倒なものです。
今度しっかりやろう・・・
時間があるときにやろう・・
なんて後回しにしていると、
革靴にホコリや汚れが溜まってしまいます。
おすすめしたい方法は
僕は帰宅したとき、靴を脱ぐとすぐにブラッシングをする癖をつけています。
この2つの行動を、1つのセットにしてしまうわけです。
セットしてしまえば
なんて考えてしまう隙を、自分に与えません。
習慣になったいまでは、ほぼ無意識でやっています。
逆にやらないと気持ち悪いくらいですね。
歯磨き習慣と一緒。
ブラッシングで革靴を綺麗にしてから玄関をあとにすると、気持ちが良いですよ!
ブラシは下駄箱の中にしまってはダメです。
取り出すのが面倒で、ついサボってしまいますから。
玄関の「すぐ手に取れる場所」に置いておきましょう!
まとめ:革靴のメンテでまずこだわるべきはブラッシング
初心者がやるべき革靴のメンテとして
まずはブラッシングのみでOK!な理由をご紹介してきました。
その他のメンテがまったく必要ない!
なんてことを言いたいわけではありません。
「革靴のメンテナンスをこれから初めてみようかな」
という方に、必要以上に難しく考えて欲しく無いんですね。
まずは「ブラッシングのみでもOK!」
ということをお伝えしたい!
実際には、ブラッシングは妥協ではなく、めちゃくちゃ大事なメンテですしね。
日頃からブラッシングを心がけていれば、クリームのメンテなんて数ヶ月に一度で十分なほどですから。
と質問されたら、
ブラシと合わせて揃えておきたいのは「シューキーパー」です。
革靴の形崩れを防いでくれて、しわも伸ばしてくれます。
綺麗に長持ちさせたいのであればぜひ一緒に購入しておくと良いですよ。
シューキーパーに関しては革靴にシューキーパーが必要な3つの理由【いつ入れるべきかタイミングもご紹介】の記事が参考になります。
そして、ブラッシングのお手入れに慣れてきたら、少しずつクリームのケアを始めてみるのが良いと思います。
【初心者向け】はじめての革製品のお手入れにおすすめ道具セット3選!の記事内で基本となる道具を詳しくご紹介しているので、良ければ参考にしてみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
この記事が大切な革靴のメンテナンスのお役に立てれば幸いです。