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革製品に手の脂や鼻の脂を塗ると良いって本当?実はおすすめできません!

革製品に手の脂や鼻の脂を塗る

[st-kaiwa2]革製品に手の脂や鼻の脂をつけると良いって聞いたことがあるけど本当なの?なんか汚くて嫌だな・・・[/st-kaiwa2]

こんな疑問を解決します。

革財布には「手の脂をつけると良い!」
なんて、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

中には「鼻の脂をつけている」なんて人もいます。

「人工の作られたクリームより、身体から出る天然のクリームの方が革には良い!」
なんて考えている方もいるようです。

結論として、僕はおすすめできません。
それにはちゃんと理由があります。

そこで本記事では、革製品に手の脂や鼻の脂はおすすめできない3つの理由についてご紹介します。

目次

革製品に手の脂や鼻の脂はおすすめできない3つの理由

革製品と手の脂
革製品にとって大敵は「乾燥」です。
劣化原因になってしまいますからね。

そのため「油分の補給」が重要視されるわけですが。

革製品を撫でる効果とは
「革製品を撫でて潤いを保つ」なんて方法が昔からよく言われています。
愛着を持って大切に扱う意味でも、けっして悪い行為ではありません。

実際の効果として
手の脂がつくことで、放置するよりは良い状態になることはあるでしょう。
「革製品が温められて、内部の油分が行き渡る」なんて効果も言われていますし。

とはいえ

積極的にわざわざ手の脂をつけるメリットはありません。
もっというと、積極的に手の脂をつけることでデメリットになることの方が多いです。

手や鼻の脂が、革製品のお手入れには向かない理由が3つあります。

手の脂が革製品に向かない3つの理由

  1. 手の脂や鼻の脂には老廃物が含まれている
  2. 均一に塗れないので黒ずみやシミの原因になる
  3. 専用の革クリームを使った方が綺麗に長持ちする

順番に見て行きましょう。

(1)手の脂や鼻の脂には老廃物が含まれている

革製品と人の脂
まず第一に、手や鼻の脂は汚いです。
手や鼻の脂によって、大切な革製品をダメにしてしまうことがあります。

[st-kaiwa2]天然のクリームなんて言われることもあって、革製品には良さそうなのに?[/st-kaiwa2]
と思われている方もいらっしゃるかと。

いやいやそれは違います。
なぜなら

人の皮脂には「角質や汗などの老廃物」が多く含まれているからです。
手の脂に含まれる老廃物が革の劣化原因に!?

老廃物が含まれた皮脂は酸化しやすい。
しかも大量の雑菌も含まれています。

そんな皮脂を革に塗り込んだら、劣化やカビの原因に!
放置していたら、匂いまで発生して最悪です。

[st-kaiwa1]老廃物を含む手や鼻の脂は、革製品にとって良いどころか悪い影響を及ぼすんですね。[/st-kaiwa1]

手の脂はできるだけ拭き取りたい

手の脂はこまめに拭き取る対象です。
決して積極的に塗るようなものではありません。

ちゃんと革専用のクリームが売られているのですから。
わざわざ手の脂を塗り込むメリットはないですね。

(2)均一に塗れないので黒ずみやシミの原因になる

手の脂は革製品の黒ずみやシミの原因

手や鼻の脂は、大切な革製品に塗り込むようなものではない!

というのが結論ですが。

手の脂だけで革製品の手入れをしたらどうなるか?

[st-kaiwa2]革に塗る油分が、この世に手の脂しかない!としたら?[/st-kaiwa2]
無人島に何を持っていく?
みたいな、極端な仮の話として。笑
少し考えて見ましょう。

革財布に油分を補給する目的で、せっせと手の脂を塗ったとしましょう。

まずいきなり問題が発生します。
手の脂の量なんて、たかがしれてますよね。

革財布の全体に塗れるほど十分な量の脂は、手のひらからは出ません。

つまり、圧倒的に油分が足りません。

革のお手入れで油分を補給するときに大事なこと。

それは

クリームは全体に満遍なく均一に塗る!

そうしないと

革に色ムラができたり、シミの原因になってしまいます。

問題点をもう少し詳しく見ていきましょう。

手の脂は黒ずみの原因になってしまう

狭い範囲にだけ手の脂が集中。
その結果、黒ずみの原因となってしまいます。

革財布を使っていると、指の跡が黒ずみになってしまうことってありますよね。
まさに手の脂による黒ずみです。
汗の水分による水ジミの原因にも

実は、湿った手のひらの大半は脂ではありません。
ほとんどが汗なんですよね。

つまり汗の大半は水分。
そのため水ジミの原因にもなってしまいます。

汗をかく暑い季節に、よく手で持つ革製品にシミができてしまうのは汗の水分が原因です。

自分の手の脂を刷り込む行為は、一見したイメージで革製品を大切にしているよう見えます。
実は、逆効果になっている場合があることを知っておきましょう。

[st-kaiwa1]手の脂を塗って「革を育てている」なんてつもりでも、「汗や手垢で汚しているだけ」なんてことになりかねないので要注意です。[/st-kaiwa1]

(3)専用の革クリームを使った方が綺麗に長持ちする

革クリーム
これは当たり前すぎる結論になってしまいますが。

大切な革製品には「専用に作られたクリーム」を塗る方が断然きれいに長持ちします。
精製された革クリームには、当然ですが老廃物は含まれていません。
不純物が含まれていない清潔な油分です。

大切な革製品をケアするのなら、専用に作られたクリームが適しています。

手の脂は拭き取って、綺麗なクリームで油分を補給

普段使っているときに付着した「手の脂」は拭き取る。
そして、精製された綺麗なクリームで油分を補給してあげる。

この一連のお手入れをしてあげると、革製品は良い状態で長持ちしてくれます。

[st-kaiwa1]ブラッシングや乾拭きをしたあとに革クリームを塗ると、生まれ変わったように革製品は綺麗になってくれますよ。[/st-kaiwa1]

革財布に手の脂や鼻の脂をつけて失敗を経験

茶色の革財布
いまでは手の脂を塗るのをおすすめしない僕ですが。
実は、以前には積極的に手の脂をつけていた時期あります。

失敗を経験したことで、手の脂はこまめに拭き取るようになりました。

[st-kaiwa1]汚い話になってしまいますが、すみません・・・[/st-kaiwa1]

なんなら、鼻の脂まで積極的につけていました。

僕が鼻の脂までつけるようになったキッカケ

単純に影響されたからです。
一体何に影響を受けたのかというと

最もレザーが似合う人に贈られる「ベストレザーニスト」の受賞式でのコメントです。

とある有名人の方が
「革財布には、鼻の脂を塗っている」
なんて言っているのを、聞いてしまったんですよね。

そのコメントを聞いた僕は、こう思ったわけです。

[st-kaiwa1]なんか通っぽいな![/st-kaiwa1]

製品化されたクリームなんかより、玄人っぽいじゃないですか。
そんなこんなで
さっそく真似をしだしたわけです。浅はかっ!!

革好きの間では「手の脂や鼻の脂を塗るのはあるあるネタ」ではあります。
なので「革にとって良いこと」なんだとばかり思っちゃったんですよね。
茶色の革財布に黒ずみができてしまう

しかし、鼻の脂を塗り続けた結果・・・
茶色の革財布はしばらくすると、ところどころが黒ずんで汚くなってしまいました・・・

[st-kaiwa1]そりゃ、一生懸命に汚い自分の脂を塗り込んでいたんですから当然です。[/st-kaiwa1]

革製品は綺麗にケアすることを心がけるように!

黒ずみやシミ汚れを「革独特の味」なんて表現する人はいるかもしれません。

僕は茶色の革製品にできた黒ずみをポジティブに捉えることはできませんでした。

「独特の味」ではなく「ただの汚れ」

[st-kaiwa1]それから僕は、革製品をできるかぎり綺麗な状態で長く使い続けることを意識するように。[/st-kaiwa1]

この失敗を経験して、きちんと革専用のクリームでお手入れすることの大切さを学びました。

大切な革製品をきれいに保つお手入れの秘訣として

僕がいま日頃から心がけていること

  • こまめなブラッシング&乾拭き
  • 定期的に革クリームでのケア

この2つが超大切です。
たったこれだけのケアでも、革製品は本当に長持ちしますよ!

まとめ:革製品には手の脂ではなく専用クリームを使おう!

以上、革製品に手の脂や鼻の脂はおすすめできない3つの理由についてご紹介してきました。

最後におさらいしておきましょう

手の脂が革製品に向かない3つの理由

  1. 手の脂や鼻の脂には老廃物が含まれている
  2. 均一に塗れないので黒ずみやシミの原因になる
  3. 専用の革クリームを使った方が綺麗に長持ちする

手で撫でたり頻繁に触れることで、革製品が馴染んでくるというのはあります。

だからと言って、老廃物を含んだ汚い脂を積極的に塗るのはおすすめできません。

僕と同じような失敗はしないようにしてください。

大切な革製品をお手入れするのであれば、やはり専用のクリームできちんとケアをしてあげましょう。

革クリームをお探しの方は、コロニル「1909シュプリームクリームデラックス」を10年使い続けての感想の記事内で僕がずっと愛用しているおすすめのクリームについて詳しく解説をしています。

良ければ参考にしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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