しまっておいた大切な革バッグにカビが!?
「カビが生えたら、もう使えない・・・」
なんて考えてしまい、大ショックですよね。
落ち込まないでください!
カビが生えても大丈夫!
実際にカビだらけになった革バッグを、綺麗にできたので安心してください!
下の写真がビフォー・アフターです。
本記事では、実際にカビを綺麗に一掃できた
『革バッグのカビの取り方』について詳しく解説していきます。
目次
【重要】革バッグのカビは「ただ拭き取ればOK!」ではない
こんな疑問をお持ちかと思います。
実は革バッグに生えてしまったカビは「ただ拭き取ればOK!」というワケではありません。
なぜなら
カビの根が残ったままだと、またすぐにカビが発生してしまうから!
つまり
難しい作業が必要なわけではないので安心してください。
簡単に自分でできる方法ですから。
それでは、殺菌もきちんとするカビの取り方をご紹介していきます。
革バッグのカビの取り方!ダブル殺菌してカビを一掃する
今回、革バッグのカビ取りに採用した殺菌方法は2つです。
- 天日干し
- 消毒用エタノールで拭き取る
簡単に効果を説明しておきますね。
(1)天日干し
太陽光に含まれる紫外線の殺菌効果で、繊維の中に侵入した目に見えないカビ菌を退治します。
(2)消毒用エタノールで拭き取る
消毒用エタノールを使って、殺菌しながらカビを拭き取ります。
そこで、カビを殺菌する効果の高い消毒用エタノールも使いました。
カビを綺麗さっぱり落としたいので「ダブル殺菌」でいきたいと思います。
それでは実際にカビを落していきますね。
まずは用意するものから。
カビ落としに使った道具
- 布(使い古したタオル)
- 消毒用エタノール
- 綿棒
- 革用の保湿クリーム
これらを使った、カビを落とす手順は下記になります。
カビを落とす手順
- 固く絞った濡れタオルで、表面のカビを拭き取る
- 新しいタオルに消毒用エタノールを含ませる
- カビが生えていた箇所を軽く叩くようにして、殺菌しながら拭き取る
- 縫い目や金具付近などの細かい部分は、消毒用エタノールを含ませた綿棒を使って取り除く
- 天日干しをしてしっかり殺菌する
- 革用の保湿クリームを塗る
- 最後に、乾拭きでクリームを拭き取って完了!
消毒用エタノールは「革が変色」してしまうことがあります。必ず目立たない箇所で試してから使うようにしましょう。
順番に解説をしていきますね。
(1)固く絞った濡れタオルで、表面のカビを拭き取る
まずは革バッグ表面のカビ取りから。
濡れタオルで優しく拭き取っていきましょう。
ゴシゴシと擦るのはやめましょう。
タオルをおさえるようにして拭き取ってください。
上の写真のように、濡れタオルは固く絞りましょう。
革バッグはあまり濡らしたくないですから。
革バッグの表面に生えたカビを拭き取ったあとの濡れタオルです。
ご覧の通り、カビがごっそりとれました。
濡れタオルで拭いただけでも、表面はかなり綺麗になりましたね。
カビの根が、まだ革の繊維内に残っているかもしれませんので。
次は繊維の中のカビを、消毒用エタノールで殺菌していきます。
(2)新しいタオルに消毒用エタノールを含ませる
先ほどのカビを拭き取ったタオルは処分します。
新しいタオルに消毒用のエタノールを含ませてください。
(3)カビが生えていた箇所を軽く叩くようにして、殺菌しながら拭き取る
革繊維の中に入り込んだカビ菌を殺菌して除去していきましょう!
軽く叩くようにして拭き取るのがコツ!
消毒用エタノールを染み込ませたタオルを押し当てて、さっと拭き取る。
カビが生えていた箇所に繰り返していきます。
(4)縫い目や金具付近などの細かい箇所は、消毒用エタノールを含ませた綿棒を使って取り除く
タオルでは拭き取りにずらい細かい箇所ってありますよね。
そんな時は綿棒を使います。
消毒用のエタノールを綿棒に含ませます。
縫い目や、金具付近のカビを殺菌除去していきましょう。
以上で革バッグ表面のカビ取りは完了です。
次は天日干しをしてカビを殺菌していきましょう。
(5)天日干しをしてしっかり殺菌する
風通しのいい場所で、半日ほど天日干しをします。
日光に含まれる紫外線で、目に見えないカビ菌をしっかり殺菌除去しましょう。
これで殺菌作業が完了しました。
最後にクリームを使って、革のお手入れをしていきます。
(6)革用の保湿クリームを塗る
ここまでの作業で、革には負担がかかっています。
- 濡れタオルで拭いたり
- 消毒用エタノールで拭いたり
なので、革用の保湿クリームを使ってケアをしていきます。
鞄バック全体に、まんべんなく保湿クリームを塗り込みます。
革に栄養補給をしてあげましょう。
革用クリームの代用として「ニベアクリーム」が紹介されていることがあります。 個人的にはおすすめできません。 理由はシミなどのトラブルの原因になってしまう場合があるからです。 革製品には革用クリームを使いましょう。
(7)最後に、乾拭きでクリームを拭き取って完了!
余分なクリームは必ず拭き取りましょう。
クリームを塗った状態で、そのまま保管しないようにしてください。
その理由はカビが再発する原因となってしまうからです。
なんて考えてはダメですよ〜。
「洗い流さなくても良い髪の毛のトリートメント」などとはまったく違いますから。
最後の仕上げに、乾拭きでクリームを拭き取ったら完了!
どうでしょうか。
カビを一掃できて
しかも、クリームでお手入れしたので革にツヤが出てピカピカです!
あんなに汚かったカビだらけの革バッグが、ここまで綺麗になると気持ちが良いですね!
一連の作業、お疲れ様でした。
ここまでの説明を見て
「思い切って、丸ごと水洗いしてしまおう!」
なんて考えてしまっている方に向けて
革バッグの水洗いはおすすめできない理由についてご紹介します。
【要注意!】革バッグの水洗いはおすすめできない
という気持ちから
思い切って水洗いしちゃいたくなる気持ちはすごく分かります。
僕も丸洗いを考えましたから。
しかし、革バッグの水洗いはおすすめできません。
その理由は「形崩れ」の原因になるからです。
専用の洗剤なしで素人が水洗いをすると「革を痛めてしまう可能性」がります。
バッグが形崩れをしたり、革がゴワゴワに固くなってしまっては、元通りにするのは難しいです。
水洗いではなく「拭き取り」でカビを落していきましょう。
先ほどご紹介してきた通り、水洗いせずにきちんと綺麗になりますからね。
念のため「殺菌」の必要性に関してご紹介をしておきます。
革バッグのカビを綺麗に取る秘訣は「殺菌」
濡れタオルで拭けば「表面のカビ」は落とすことはできます。
でも、水拭きだけでは不十分!
なぜなら「革の繊維の中までカビが生えてしまっている可能性」があるからです。
表面のカビを取り除いても「繊維の中にカビが残ってしまい、カビが再発してしまう原因」になります。
カビは「殺菌」をして落とす!これが秘訣です。
革バッグにカビが生えるのを防ぐ保管方法5つのコツ
カビを取り除いても、収納方法や収納場所の環境が同じだとカビは再発してしまいます。
カビを再発させないためにも「革バッグの保管方法5つコツ」をご紹介しときますね。
- 収納する前に、収納場所も消毒用エタノールで除菌をする
- 箱や袋に入れたまま保管しない
- スペースをあけて保管する
- 押入れやクローゼットは定期的に換気をする
- バッグを定期的に天日干しする
(1)収納する前に、収納場所も消毒用エタノールで除菌をする
革バッグにカビが生えたということは「収納場所にもカビ菌が存在しているまま」です。
なので、革バッグを収納する場所もしっかり消毒用エタノールで除菌してください。
消毒用エタノールを吹きかけて、雑巾で拭き取りましょう。
(2)箱や袋に入れたまま保管しない
購入した箱に大事に保管したい気持ちはすごく分かります。
しかし、購入時の箱は保管に適していません。
カビが生えやすい環境になってしまうので、箱や袋から出して通気性を優先しましょう。
(3)スペースをあけて保管する
バッグを収納するときって、重ねたり密集させて保管してしまいがちです。
すると、通気性が失われてカビが生えやすくなってしまいます。
スペースをあけて保管することで風通しを良くしてカビの再発を防ぎましょう。
(4)押入れやクローゼットは定期的に換気をする
保管場所を押入れやクローゼットにしている場合は、閉めっぱなしは良くありません。
定期的に換気をして、風通しをよくしましょう。
(5)バッグを定期的に天日干しする
大事に保管したままにしておくほど、革バッグにはカビが生えてしまいます。
あまり頻繁に使わない革バッグは、定期的に天日干しをしてカビの再発を防ぎましょう。
まとめ:革バッグのカビは自分で綺麗に取れる!
以上『革バッグのカビの取り方』をご紹介してきました。
革バッグのカビを取る秘訣は「殺菌」
- 天日干し
- 消毒用エタノールで拭き取る
今回は、上記2つの「ダブル殺菌」でカビを取ってみました。
ただカビを拭き取るだけではなく。
殺菌を意識してカビを除去していくと、目に見えないカビまできちんと取ることができます。
ぜひ試してみてください。
ちなみに、革専用の防カビスプレーをお探しの方にはこちらがおすすめです。
せっかくカビを取り除いて綺麗にしたんですから、保管方法には気をつけていきましょう。
大切にしまっておくほど、革バッグにはカビが生えやすいからね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が「大切な革バッグのカビ取り」にお役に立てれば幸いです。